【コラム】人毛と人工毛髪(人工毛)の違い

お客様からよく「リアルエアーウィッグって人毛・人工毛どちらなの?」という質問を頂きますが、リアルエアーウィッグはすべて人工毛(人工毛髪)で作られています。

本記事では、皆様からよく質問される「人毛」と「人工毛髪」の違いについてまとめてみました。
また、後半では「リアルエアーウィッグのだけの特長」も紹介します。

人毛と人工毛髪

一般にウィッグは「人毛」か「人工毛髪」から作られます。
(人毛と人工毛をミックスした商品も一部にはありますが、ここでは割愛します)

人毛ウィッグ

その名の通り、人間の髪の毛を素材に作られたウィッグです。
ただし、切り取った人毛をそのままウィッグに使うのではなく、一度薬品加工をして消毒・染色したものが使われます。

人毛ウィッグの一番の特徴は自然な見た目であることです。
人毛らしい手触りや自然な光の反射、雨に濡れたときの質感は、人工毛髪ではなかなか再現できません。

その一方、人毛は原材料が高く、商品価格にも跳ね返ります。 また、人毛の「生産」が一部で人権上の問題となっており、将来的にはさらに入手困難=価格が高騰する可能性もあります。

人工毛髪ウィッグ

人工毛髪ウィッグはナイロンやポリエステル、ポリ塩化ビニルといった、衣類などでよく使われる化学繊維から作られたウィッグです。
髪の太さ・色に合わせて作られた化学繊維がウィッグに用いられます。

人工毛髪の特徴は、原材料が工業生産品であるため基本的に安いこと、原材料の質が安定していることが挙げられます。
人毛はどうしても髪質・色・太さがバラバラになるのに対して、人工毛髪はこれらが均一に揃っているため、まわりから健康的な髪質と見られることが多いです。

その一方で、髪質が均一であることは、人毛にはない「不自然さ」を生み出します。

例えば、安さを売りにする人工毛髪ウィッグには光の反射が不自然な、テカテカするものも見受けられます。
触り心地も人毛のサラサラ感とは異なり、化学繊維らしい手触りになりがちです。
また、人工毛髪は人毛とは異なり吸水性がないため、雨に濡れたときの質感も人毛とは変わってきます。

人毛と人工毛髪の違い

ここまで説明した人毛と人工毛髪の違いと、その他の特徴について整理します。
また、このあとに紹介するリアルエアーウィッグの特徴も一緒にまとめます。

人毛 人工毛髪 リアルエアーウィッグ
光沢 自然な光沢(テカらない) 不自然にテカる商品もある 自然な光沢(テカらない)
手触り 自然 不自然な商品もある 自然
湿気 吸水する 吸水性がなく、人毛と質感は異なる 吸水性がなく、人毛と質感は異なる
シャンプー・リンス 普段使いのシャンプー・リンスが使える 専用のシャンプー・リンスが必要な商品が多い 普段使いのシャンプー・リンスを使える
お湯による手洗い 問題なし 耐熱性がないものは不可(水洗いのみ) 問題なし
ドライヤー・ヘアアイロン 使える 耐熱性がないものは使えない 使える(耐熱性あり)
価格 高い 安い お手頃価格を実現!

リアルエアーウィッグ「だけ」の特長

改めて、リアルエアーウィッグは人工毛髪で作られています。
ただし、大手紡績メーカーと共同開発した特殊品を用いています。これにより、リアルエアーウィッグは人毛と人工毛髪のいいとこ取りを実現しています。

人工毛髪で実現した、人毛のような自然な質感

こちら、企業秘密であるため詳細は見せられないのですが、人毛のキューティクルによる光の乱反射を再現するような特殊加工を施すことで、人工毛髪ながら人毛のような自然な質感をリアルエアーウィッグでは実現しました。

これにより太陽光の下でも、人毛のような自然な「天使の輪」が浮かび上がります。

人工毛髪ウィッグの光沢の違い

耐熱性に優れており、お手入れも簡単

人工毛髪(化学繊維)は種類によっては耐熱性がなく、そのためウィッグをお湯で洗うことがNGであったり、ドライヤー・ヘアアイロンの使用が制限されるものもあります。
また、その髪質を維持するために、少々割高なウィッグ専用のシャンプー・コンディショナーの使用を求める商品もあります。

一方、リアルエアーウィッグは耐熱性のある人工毛髪を使用しているためお湯洗いOK、ドライヤー・ヘアアイロンいずれもOKです。
(ただし、ヘアアイロンは130℃に調整できるものを使用してください)

また、シャンプー・リンスも普段使いのものでOK。洗ったあとは水気を拭き取って自然乾燥でOKです。

つまり、リアルエアーウィッグはお風呂・シャワーで体や髪と一緒に洗えます。

毎日使うウィッグだからこそ、日頃のお手入れにかかる手間・コストを減らせるよう、リアルエアーウィッグは考えて作られています。

利用する皆様の負担を減らすため、徹底的な軽量化

ウィッグを検討中の方はぜひ、試しに丸一日お手持ちの帽子をかぶって(外さずに)生活してみてください。
たとえ軽めの帽子であっても、一日中かぶっているとずっしり重さを感じるはずです。

特に医療用途でウィッグを使われる場合、わずか数十グラムの違いが日常生活の負担に大きく響いてきます。

少しでも利用する皆様の負担を減らしたいと考え、リアルエアーウィッグは徹底的な軽量化を目指して作られました。
ぜひ、既にウィッグを使われている方は違いを確かめてみてください。